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写真 ・イシサンゴ目ハマサンゴ科
・岩礁域の岩に生息
・沖縄に生息する エダサンゴ・ミドリイシの仲間


写真 ・千葉県〜種子島の太平洋岸、山口・島根・長崎県沖の
   日本海側に生息
・東アジア(日本、韓国、中国)の固有種
・温帯域に生息するサンゴ
・生息適正水温10℃から28℃(2014年広島大学)


写真 ・体は一つの骨格と複数のポリプからできている
・ポリプの先に手のひらのような触手がある
・体内に褐虫藻(共生藻)を保有している
・褐虫藻が光合成を行い、その栄養分をもらって生活・成
   長する


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写真 ・瀬戸内海では周防大島(2ヶ所)と愛媛県伊方(1ヶ
   所)に生息している


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写真 ・現在、周防大島では南沖の2ヶ所(地家室地蔵ヶ浦、
   小水無瀬島))で生息しているのが確認されている
・その2ヶ所の群生地の広さは、地家室地蔵ヶ浦が
   約3000u、小水無瀬島が約150uである
・個体数は前者が約10万個以上、後者が約100個以
   上である
・日本の他の地域に生息している個体数が10個体程度と
   いうことからすると、周防大島の群生地の広さ及び個体数は日本一、日本二であるといえる
・ニホンアワサンゴが東アジアの固有種ということからするとこの周防大島の群生地の広さは世界
   一かもしれない



・水深1〜18mに生息している
・約30年前には生息を確認しているが、ニホンアワサンゴとわかったのは約20年前である
・広さは当時の3倍以上にもなっている
・広さ・個体数・密度は日本一である
・周防大島の年間水温は10℃〜25℃


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昼間

写真 ・昼間は触手を開いて光合成をしているものが多い


夜間

写真 ・夜間はポリプを引っ込めているものが多い


産卵(幼生保有の兆し)

写真 ・アワサンゴのポリプの付け根付近に成長した卵母細胞や
   卵が見られる(7月下旬)


産卵(幼生の保有)

写真 ・産卵(幼生保有)は8月上旬から10月中旬に行われる
・雌雄同体であり有性生殖をする
・体内に幼生(0.5o)を宿す(保育型のサンゴ)
・幼生の初期段階を「プラヌラ幼生」と呼ぶ
・「プラヌラ幼生」の形は歪でほとんど動かないが、成長
   してくると丸くなり繊毛で親の体内を動き回る


          

産卵(幼生の放出)

写真 ・幼生の放出は幼生を保有して2週間して始まる
・幼生の放出は触手中央の「口」から行われる
・親の触手の口は体内を動き回る幼生に刺激されて開く
・放出は昼間にポツリポツリと行われる
・放出された幼生は海中を漂い、その後海底に着生する


写真 ・触手の中央にある口から幼生が少し出てきたところ


写真 ・触手の中央にある口から幼生が半分出てきたところ


写真 ・触手の中央にある口から幼生が全部出たところ


大量斃死

写真 ・産卵期に大量斃死する
・原因はせん毛虫の発生や浮泥の堆積などが考えられる


幼生の着生

写真 ・幼生が放出されて10日くらい経つと海底に見られる
・着生すると1〜2oの触手を広げる


写真 ・世代交代
・斃死した骨格の上にも着生する


海の花束

写真 ・水温が下がる冬に綺麗になる
・これは水温が低くなり、体内から褐虫藻を逃がさないよ
   うに体内の蛍光タンパクの色が変わるためである
・周防大島では冬に水温が11℃に下がる



   

水温低下による白化

写真 ・3月下旬から海水温が上昇しないとポリプを伸ばさなく
   なる


写真 ・白化が見られる


寿命

写真 ・このアワサンゴは周防大島のニホンアワサンゴ群落内で
   もっとも大きいもので「長老」と呼ばれている
・その骨格の大きさは18pもあり生息年数は36年以上と思われる



   

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